受験に受かるための高校の使い方

こんにちは!京都大学の河口です!今回の記事では高校について触れていこうと思います。高校はご両親がお金を払ってくださるおかげで皆さんが通うことができる場所であり、受験を意識した環境が整っているためその分しっかりと高校を活用するべきです。この記事では実際にどう高校を利用していけばよいのかということについて説明していきます。一方で、高校が皆さんの勉強を時に妨げてしまうこともあると思います。それについて後半では触れていくので最後まで読んでくださるとうれしいです。

高校の使い方

①授業を最大限に活用する

やはり高校が提供してくれるサービスの中で最も受験に直結するものは毎日の授業だと思います。その科目を専門としている教員が授業をしてくれるため、大学生が個別指導する塾などと比べたら非常に質の高い学びを得ることができると思います。授業の時間内で前回の復習をさせてくれる教員もいるので、授業をきちんと受けるだけでかなり理解が深まります。また教員は受験のプロのため、入試に出題されやすい部分は特に詳しく解説してくれます。さらに生徒の無理のないペースで内容を進めてくれるため、勉強スピードの参考にもなります。勉強に力を入れ始めるならまずは普段の授業に集中することから始めましょう。ちなみに授業は予習をせず受けることでより授業内容を聞き漏らさないようにしようと集中力が高まります。いつも授業についていくのに支障がないのならばあえて予習をすることはやめましょう。その分、復習や自習に力を入れるようにしてください。

②一緒に勉強する友達を作る

 勉強は継続するのがとても大変です。一人でずっと勉強を続けているとモチベーションが下がってしまい、勉強をするのが憂鬱になってしまいます。そのため一緒に勉強できる友達を見つけましょう。僕のおすすめは放課後に集まって勉強することです。固定の曜日を決めるなどして定期的に勉強しましょう。一人でするよりも楽しく勉強ができます。それぞれの得意科目を教えあうのもいいですね。人に教えるのは自分がしっかりと理解できていないと出来ないことなので、自分が本当に分かっているか確認ができますし、教えられた側の理解も深まります。またテストの点数を競うのも成績upにつながります。競争心はモチベーションの非常に大きな原動力になるため、積極的に競いにいきましょう!自分より少し成績が上の人を目標にすると、頑張れば超えることができるラインのためちょうど良いです。ちなみに受験を一緒に乗り越えた仲間は大学に進んでからも親しくいれます!

③学校に置かれている過去問などを利用する

全ての高校にあるかは分かりませんが、大体の高校には様々な大学の過去問が置かれていると思います。過去問は一冊がかなりの価格がするので、普通の参考書と違い少し手が出しにくいと思います。第一志望の大学であればほとんどの受験生が買うでしょうが、滑り止めの大学にまでなってくるとそうはいかないと思います。そのため大学に過去問が置かれていれば積極的に借りに行きましょう。出願する予定のない大学の過去問を解き、様々な出題パターンの対策をすることもできます。僕の高校には京大オープン、京大実戦の過去問まで置かれており、直前期の演習の際は本当にお世話になりました。

④模試をうまく利用する

高校では定期的に模試を受けることになります。個人で申し込む面倒くささもなく手軽に受けることができ、周りに他の生徒がいる環境で受験するため本番のような雰囲気を体験できます。模試は現状の自分の実力を確かめるとてもいい機会です。模試を一つの区切りと考えて、それまでの復習を終えて万全な状態で臨みましょう。校内順位も学力の参考になります。定期テストよりも順位が落ちている場合は授業で学習したことを上手くアウトプットできていないので、勉強の仕方を見直す必要があります。模試が返された後はしっかりと解答解説を熟読し、振り返りを行ってください。間違えた問題は解きなおしをすると効果的です。

⑤先生に質問をしに行く

先に書いた通り、教員は各科目を専門にしているプロです。勉強に関して分からないことがあったら進んで質問をしに行きましょう。よく授業で分からないところがあってもそのまま放っておいてしまう人がいます。分からないが積み重なっていくと次第に授業についていけなくなってしまい、気づけば分からないことばかりになってしまいます。疑問があったらすぐに解決する癖をつけてください。また教員は教えることが好きでなった人が多い職業です。そのためどんどん質問してくる生徒のことは応援したくなり、気にかけてくれるようになります。先生が味方になってくれたら心強いですよね(笑)。これを見たら明日から分からないところをそのままにしないようにしてください。

⑥添削を受ける

僕が高校で最も恩恵を感じたのは添削指導です。二次試験で記述問題が出題される大学を受験する場合、記述力を高めるためには添削が必須です。今は様々な通信添削サービスがありますが、その多くは大学バイトの大学生が添削するもので、決して質が高いとは言えません。教員の添削の場合、受験に精通している方がひとつひとつ丁寧に添削をしてくださるため、当然質は高くとてもタメになります。僕は高校生の頃、国語と英語の添削をお願いしていました。毎週一回過去問を解いて提出して添削を受けるという形式でした。過去の写真があるので一度見てください。

英語は2年以上添削を続けてきたこともあり、僕の学力の向上に合わせてより細かな指摘をいただくようになりました。一対一で長く教えていただけたからこそ、そういった一人一人に合わせた指導ができるのだと思います。

国語は絶対的な解答が存在しない科目で、指導者の力量でかなりの差が出る科目です。僕を指導してくださった方はとてもベテランな先生で、深く学ばせていただきました。

どちらの科目も添削を続けて学力は本当に向上しました。教員の方から添削を受けることで成長することは僕が保証するので、皆さんはぜひお願いしに行ってください。

一方で、高校にも受験勉強のデメリットになってしまう場合が存在します。その例と対処法について、これから書いていきます。

①授業

先に授業のメリットについてお伝えしましたが、必ずしも授業が受験に役立つとは限りません。例えば一部の高校では、受験範囲が終わるのが共通テストの直前になってしまうということがあります。僕の高校も実際にそのような科目がいくつかありました。他にも大学進学希望者の割合が低い高校では、受験に必要な科目の授業がないことが考えられます。このような場合では、自習により科目の理解を深めるということが必要となります。自分で範囲を先取りしたり、参考書などで学習をしたりして勉強を進めてください。また保険や音楽などの受験には用いない科目の授業もあると思います。入試に関係しないとはいえ、一般常識として必要な知識を学ぶ場になります。少し気を緩めながらもある程度は聞いていてほしいです。しかし高3になり受験が近づいてくると、内職をしたくなる人も出てくるでしょう。どうしても受験が心配で授業に集中できない場合はばれないように行ってください。教師の側も生徒のために授業をしている訳なので、そこへの感謝は忘れないようにしましょう。

②課題

ほとんどの高校では教員から課題を課されることになると思いますが、その量があまりに多く、自分のしたい勉強にまで手が回らないということがあります。課題をすることは確かに大切なことです。しかし、自分が今成績を伸ばすためにどのような勉強をするべきかが分かっており、それと課題の内容が一致しないのであれ優先すべきは自分の勉強となります。課題をすることで確かに力はつき、ある程度までは成績が向上します。しかしそこからはただ出されたものをひたすらにこなしているだけでは伸び悩むことになります。優等生が受験に必ず合格することができるとは限りません。自分に必要な勉強を取捨選択できるようになりましょう。

③定期テスト

僕の経験上、定期テスト勉強は受験勉強の妨げになることがあります。例えば受験に使わない科目は特にその傾向が強いです。定期テストで高得点を取ることで内申点はupします。しかし内申点は、大学受験においては推薦入試等を除く一般入試ではほとんど評価の対象となりません。そのため最低限の点数を取ればよしというように捉えてほしいです。受験で使う科目については、教科書レベルの語彙や基礎知識を覚えておく必要はあります。しかし特に国語や英語などでは、授業で読んだ文章に関して問われますが、そのために長い時間をかけてもそこまで力はつきません。一方、数学と理科、社会では、定期テストで入試の基礎レベルが問われます。テスト範囲の基礎はしっかりと理解できていることの確認として高得点を狙いに行きましょう。

 高校は普段通っていて見失いがちですが、前半に書いたように受験を乗り越えるうえで役に立つ環境が整っています。塾やその他の教育サービスに目を向ける前に、一度高校という場を見つめなおしてみてください。

 とはいえ高校のすべてが受験に向いているわけではありません。自分に何が必要かを考えながら、高校を上手に利用できるようになりましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です