共通テスト直前にすべきこと

皆さんこんにちは!京都大学経済学部の河口です。いよいよ新年を迎えましたね。皆様良い1年をお過ごしください。そしてついに共通テストも近づいてきました。緊張や焦り、不安などのネガティブな感情もあるでしょう。この記事では、共通テストまでの残り僅かな期間で何をするべきか解説していきます。残り短いですが、当日に最高のパフォーマンスを発揮できるよう、この記事を参考にして万全の準備をしておきましょう。

①これまでの総復習をする

まず最初に行うべきなのは、これまで勉強してきたことの総復習です。どの科目でも基礎的な知識を問う問題は出題されますが、それらは決して落としてはいけない部分です。確実に正解できるよう、十分な時間をかけて復習をしてください。可能な場合、全範囲を一通り勉強しなおせることが理想です。一度勉強したところでも時間がたつと忘れてしまいます。知識の漏れがないよう、細かいところまで確認しましょう。どうしても時間の都合上すべての範囲に手が回らない場合は、過去の出題傾向から出やすそうな分野を絞って復習しましょう。頻出の分野や、去年出題されなかったところがねらい目です。また直前期には新しい参考書を購入しないのが鉄則です。これまでに使った参考。

  や教科書を中心に勉強しましょう。

このようなまとめ系の参考書の復習は特に効果的です。

②時間を意識して演習をする

 今まで模試などで共通テストの演習を何回もしてきたと思いますが、ここからは今まだ以上に時間の使い方について気を付ける必要があります。本番は一発勝負のため、多くの生徒が緊張します。その時に問題となるのが時間に対する焦りです。一つの問題に時間を使いすぎたり、解答に慎重になりすぎたりして最後の方で時間が足りなくなってしまいます。そのようなことにならないよう、普段の演習で時間の使い方を工夫しましょう。大問ごとに制限時間を設けたり、30秒考えても分からなかった問題は飛ばしたりするなど、自分の中での約束事を作っておきましょう。常にそれらを守っておくことで、本番もいつも通りの力を発揮できます。また試験本番はかなり長い時間問題を解くことになるため、集中力が必要です。集中力に関しても、当日意識するだけでどうにかなるものではありません。やはり毎回の演習に集中して取り組むほかはありません。普段の演習である程度時間に余裕をもって解答ができている場合、制限時間よりも5~10分解答時間を短くするのもおすすめです。実際よりも時間を短くすることで解くスピードが速くなり、本番にどこかでつまづいても対処できます。さらに見直しの時間も生まれるためミスを減らせます。

③ミスのパターンを分析する

 一番もったいない間違いの仕方は間違いなくミスです。ちゃんと分かっているのに悔しい思いをするということが何回もあると思います。僕も昔からうっかりミスが多く、テストのたびに何かしらやらかしていました。ですがミスというものは解答は分かるのに間違えてしまうのにも関わらず間違えてしまうものであり、通常の不正解のように理解ができていないわけではありません。そのため改善されればすぐに点数につながるというところをポジティブに捉えましょう。そのミスをなくすためにまずすべきことは自分がどのようなミスをしやすいのかを分析することです。人それぞれミスをしやすい箇所や仕方があります。過去の模試や演習の答案を見返し、確認してください。そしてそれらをノートにまとめ、演習をする前に毎回確認し、自分のミスのパターンを意識した状態で演習をするようにしましょう。徐々にミスが減っていくはずです。僕はこの方法で、共通テスト本番ではほぼノーミスで終えることができました。共通テストや二次試験という大きな試験でのミスは精神的にもかなり苦しいと思います。絶対にミスを無くすという心持で臨みましょう。

④知識を詰め込む

 ミスをなくす以外にも、短期間で点数を上昇させる方法はあります。それは、直前期の暗記です。特に暗記の割合が高い社会などの科目には有効です。全範囲がある程度覚えられているならよいのですが、自信のない分野がある場合、本番までの期間が短くなってきたら、演習を増やすのはもちろんですが、暗記にも力を入れていきましょう。歴史科目の苦手分野、倫政の時事問題などは1週間ほどで一気に点数を伸ばせます。ここで意識すべきなのは、学習範囲をピンポイントで絞るということです。短期間で幅広く勉強をしようとすると、広く浅くの勉強になってしまい、点数にはつながりにくいです。その代わり勉強した範囲はどんな問題が出題されても答えられるよう、細かいところまで完璧に覚えましょう。

⑤生活習慣を整える

 直前期に意識すべきなのは勉強面だけではありません。本番でベストパフォーマンスを出すには体調管理も非常に重要です。睡眠不足や体調不良の状態で試験に臨んでも、十分に頭を働かせることはできません。まずは、規則正しい生活を試験の2週間ほど前から続けるようにしてください。試験の前日には緊張で眠れなくなるということがあります。起床時間、就寝時間を一定に保っておくことでそのような睡眠トラブルを無くしましょう。また食事もおなかを壊しやすいものをとらないなどの工夫をするとよいです。

⑥科目別の目標点を決めておく

 もうすでに決めている受験生もいるかもしれないですが、まだ考えていない場合は早めに決めておきましょう。自分の志望校の共通テストのボーダーや、科目の得意不得意に応じて設定します。目標が数字で明確化されることでモチベーションが上がるのに加え、当日の指標にもなります。ちなみに本番までは期間が短いため、高すぎる目標点は届きにくいです。普段の演習でとっている点数の最高点より少し低いくらいがちょうどよい目安になると思います。

⑦共通テスト予想問題パックを解く

 有名予備校から出版されている共通テスト予想問題パックは、共通テストの予想問題が各科目1題ずつ収録されており、本番の予行練習ができるようになっています。制限時間や解く順番、スケジュールなども本番と同様にして解いてみることをおすすめします。ちなみに難易度に関してはあまりよいとは言えず、僕は直前の模試に比べて総合得点が100点も下がりました。しかしここで開き直ることができ、当日はちょうど良いメンタルで臨むことができました。すべての人におすすめすることはできませんが、気になった人はぜひ購入してみてください。

 共通テストは全受験生にとってとても大事な試験です。一発勝負で失敗は許されません。二次試験をその後に控えている受験生はここでの出来がのこり一ヶ月のメンタルにも影響してきます。準備をしすぎて損をすることはありません。これでもか、というくらいの準備をしたうえで会場に向かってください。そして試験中はリラックスしていつも通りの力を出すことができれば、自然と結果はついてきます。

 それでは共通テストまでの残り少ない期間を後悔することのないよう、1日1日を充実させてください。本番でいい結果が出せるよう陰ながら応援しています!