英語の勉強法とおすすめの参考書

こんにちは!京都大学経済学部1回生の河口です!今回も引き続き科目別の勉強法と参考書の紹介をしていきます。この記事では英語の中でも長文読解と英作文について説明していきます。英語は文系理系関係なく受験生なら必須の科目です。配点も高いことが多く、合否に直結してきます。ですが苦手な人も多い科目で、この記事を読んでくださっている皆さんの中にも悩んでいる方がいるかと思います。この記事を参考にして英語を得意にしていきましょう!

英語の長文読解の勉強法

ステップ1 単語と文法を完璧にしよう!

まずは単語と文法の暗記から入ります。当然単語が分からなければ英語の文章など読めるはずありませんから(笑)。そして文法も超大事です。時々文法の勉強をおろそかにしてしまう人がいるので注意してください。文章の難易度が上がるにつれて文法の重要性が上がってきます。単語の意味が分かっていても修飾関係や品詞が分かっていなければ文章の意味は理解できませんよね。単語はただ意味を覚えるだけでなく、文章の中でどのような使われ方をするかを学ぶようにしてください。例文がついている単語帳がおすすめですね。ただ単語帳を眺めるだけでなく、音読をしたり、赤シートで隠したりして勉強しましょう。記号問題でよく問われますし、長文の中にもしばしば出てきます。これらの勉強は短期間やっただけでは成果が現れません。毎日少しずつでいいのでさぼらず続けていきましょう。また、単語と文法の基礎を習得したら英文解釈の勉強にも手を出しましょう。英文解釈とは文の構造、すなわち文がどのような文法によって単語が配列されているかを理解する作業のことです。和訳問題を解くときには必ず英文解釈を行います。また難しい文章を理解する際にも必須です。難関大学を目指す人は高2の間にここまでを終わらせておきたいです。

ステップ2参考書で長文問題の演習をしよう!

次に実際に長文を解いて演習をしていきます。頭に入れた単語、文法が定着しているかどうかを確かめてみましょう。暗記漏れしているところがあったらその都度復習をしてください。ただ問題を解くだけでなく、しっかりと解説を読むようにしましょう。全訳を確認して読めていないところがあったら文構造を見直すと実力がつきます。最後には音読を最低3回しましょう。もっとできるとなおよいです。分からなかった単語や表現、文構造を意識しながら音読をすることでそれらが定着します。また、英語をそのまま理解することができるようになってきます。いちいち英語を日本語に和訳しなくてもさらっと英語を追っていくだけで意味が分かるようになる、と説明すれば伝わるでしょうか?これによって速読ができるようになります。もちろんリスニング能力向上にも期待できます。僕自身音読を続けた結果英語の成績が一気に伸びました。なかなか続けるのはしんどいですが、その分必ず成果が出るので頑張りましょう。また、英語が読めるようになってきたら長文の論理展開について考えてみましょう。一つのパラグラフにつき筆者の言いたいことはおよそ一つにまとめられます。それをとらえて文章全体の論の進め方を理解します。これができるようになると本文の理解が増し、細かい部分の読解に役立ちます。

ステップ3 過去問に取り組もう!

知識が定着し、長文慣れもしたあとはいよいよ過去問で二次試験対策をすることになります。英語は大学によっては癖の強い問題が出題されます。何回も過去問を解いて傾向に慣れていってください。ここでも復習や音読は繰り返し行ってほしいです。また、分からない単語の意味を文脈から推定する癖をつけてください。本番自分の知らない単語が一つも出てこないことはまずありません。また、あえて受験生が分からない単語を出題しどれほど文脈が掴めているかを問うてくる場合もあります。大まかな意味があっていれば問題ないので、普段から意識して問題を解きましょう。過去問には遅くとも3年の夏には触れることが基本です。ですがある程度の実力が身についたならばもっと早くからでも解き始めてください。もちろん最初は苦戦しますが、徐々に文章が読めるようになってきます。慣れるまでは時間を気にせず粘ってください。大門一つずつ解いて構いません。ある程度の点が取れてきたら時間配分を気にしながら解いていきましょう。記述問題が出題される場合は添削指導を必ずうけてください。訳しにくい単語の意味が伝わっているか、日本語として理解できる答案になっているかなどを見てもらいましょう。説明問題や要約の場合、赤本や青本で解答に違いがあることがあります。自分だけではなかなか答案の採点が難しいので信頼できる先生にお願いしましょう。

おすすめの参考書

ステップ1でおすすめの参考書

速読英単語

z会の有名な単語帳ですね。必修編と上級編の2つが存在します。必修編の方でもなかなかレベルの高い単語が載っており、この1冊だけでかなりの単語力が身に付きます。難関大を受ける場合は上級編まで勉強することが望ましいです。ただ上級編はかなり難しいです(笑)。僕は正直全て覚えることができませんでした(笑)。この単語帳の1番のポイントは長文の中で単語が覚えられるようになっていることです。文脈の中で単語の使い方を学べ、CDもついているため音読学習にも最適です。買って損は間違いなくしないですね。

東大英単語熟語鉄壁

鉄緑会出版の鉄壁です。まずめちゃくちゃ厚い(笑)。そして価格も高めなことには注意してください。もちろん東大受験生しか使ってはいけないということはなく、難関大を目指すならだれでも購入を検討してほしいです。収録数もかなりの数で、完璧にするのにかなりの時間がかかるでしょう。ただこれをマスターすればかなりの自信にもつながります。カテゴリー別で単語がまとめられており、つなげて暗記がしやすいです。熟語も載っており中は本当に充実しています。また日本語では同じ意味の単語のニュアンスの違いがかかれているのも役に立ちました。最近改定され、近年出題する可能性が高まった単語が追加で収録された点もおすすめするポイントです。

百式英単語

とてもマイナーな単語帳のため初めて聞く人も多いかと思います。この単語帳は音読での勉強を推奨しており、効率的な単語暗記の仕方を説明してくれています。僕自身これで暗記方法を覚えてからは単語の暗記に困らなくなりました。1つの単語に1つの訳を基本としており、非常に覚えやすいです。また一般的な単語帳ではなかなか載っていないニッチな単語も少しですが収録しています。もしかすると本番役に立つかもしれません。ただこれ1冊だけでは足りないところも多いので、ある程度の大学を目指すなら1冊目の単語帳としての活用をおすすめします。あんまり本屋には売ってないかもしれないです。

ネクステージ

文法やイディオムを覚えるならこれを使いましょう。学校で配られることも多いかと思います。左側に文法問題が書かれており、右側に解説や暗記事項が載っています。私立の文法問題の対策に役立つのは言うまでもありません。さらに国立で文法問題が問われない場合でも右側を中心として覚えつつ例文として出題文を活用すればかなりの力が身に付きます。

英文解釈の技術シリーズ

英文解釈用の参考書としてはかなり王道かと思います。全部で3冊あります。英語が苦手、または高1、高2の早い時期から勉強する場合は入門70から始めていきましょう。英語がかなり得意、または高3の段階から手を付ける場合は基礎100から始めても問題ないかと思います。基本はこの2冊を勉強しましょう。よほど時間が余っているのでない限りは最後の1冊はスルーして問題ないです。使い方ですが、まず左上に載っている文章をすべて和訳します。その後解説を見ながら文の構造が理解できていたかを確認してください。解答はかなり意訳をしているので、文の構造が掴めていれば解答と多少違っていても問題ありません。最後には音読をしましょう。15~30回程度を目安としてください。一通り終わったら2周目にも入りましょう。これを完璧にしたらかなりの英語力が付きます。英語が得意になったと実感できるようになるでしょう。

ステップ2でおすすめの参考書

英語長文レベル別問題集 CDがついており、解説で文構造まで示されている点で非常におすすめできる参考書です。復習、音読をするのにうってつけですね。僕は⑤と⑥を解いたのですが、⑤は大体MARCHレベル、⑥は上智~慶應レベルです。

やっておきたい英語長文シリーズ

こちらの方が有名でしょうか。本屋でも分かりやすいところでよく見かける気がします。解説が丁寧に書かれています。最後に論理展開や要約が載っているのもよいですね。文章が本当に理解できているかの指標の1つとして要約が書けるかどうかが挙げられます。力試しとして解答を見る前に自力で要約を作ってみるのもよいのではないでしょうか。

ステップ3でおすすめの参考書

志望校の過去問

複数の予備校から出版されているので好きなものを選びましょう。一部の大学向けですが世界一分かりやすいシリーズも解説がとても分かりやすいのでおすすめです。

予想問題

旧帝志望などの場合オープン、実戦の過去問も解いてみましょう。問題の質はかなり高いです。他にも二次試験直前に大手予備校が予想問題を販売するのでチェックしておいてください。Z会の通信添削も傾向をもとに問題が作成されておりおすすめですよ!

英作文の勉強法

ステップ1 単語と文法を完璧にしよう!

英作文でも単語と文法が分かっていることが大切です。長文読解の際は英語から日本語にできればよいのですが、英作文の場合その逆で、日本語を英語にすることとなります。そのため普段単語を勉強する際にもその点を意識してください。うまく単語を隠してアウトプットの練習をしましょう。綴りを正しく覚えるために単語を何回か実際に書くことも大切です。不規則動詞の活用もわかっていると安心ですね。イディオムも英作文では頻出なのも覚えておいてください。

ステップ2 例文暗記をしよう!

いきなりゼロから英語で文章を書き始める必要はありません。まずは頻出の構文や表現を自分のものにする作業から入ります。文章をすべて暗記しなくても大丈夫ですのでその文のポイントをしっかりと覚えてください。音読を繰り返して頭の中に定着させていきましょう。時には実際に書いてみて感覚を掴むことも重要です。

ステップ3 問題集や過去問で実際に英作文を書いていこう!

ここから自分で一から英語の文章を作っていきます。その際にステップ2で覚えたことをうまく活用していってください。問題のレベルはだんだん上げていきましょう。難しくなるにつれ日本語が長く、複雑になっていきます。こなれた表現やどの単語を使ったらよいかわからないフレーズも出てくるようになるでしょう。その時に意識することは、問題の日本語をまず自分が英語で表現できる日本語に言い換えることです。例えば「移民」を意味する英単語が思い浮かばない場合を考えてみましょう。分かりやすく言い換えるとどうなるでしょうか?生まれた国を離れて他国に移り住む人々、のように言い換えられると思います。これなら何とか簡単な英語で表現できそうですよね。このように言い換えの作業は英作文においてとても役に立つのでぜひ習得してください。また、英作文においては絶対的な答えはありません。当然人それぞれ解答は異なる訳ですね。よって模範解答を見ても自分の答案が正しいか判断が最も難しいです。添削を受けなければ上達はまずないと考えてください。また、お願いする先生もできるだけ英語に精通している人にしましょう。英語の微妙なニュアンスまで分かっている方を見つけることが望ましいです。

おすすめの参考書

(ステップ1、3の場合はほぼ長文読解と同じのため省略します)

ステップ2でおすすめの参考書

竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本

例文暗記はこれ1冊でほぼ十分仕上がるのでぜひ皆さんに買っていただきたい参考書です。文章が厳選されており、暗記事項もよくまとまっています。自由英作文において役立ちそうな表現も載っていますね。他にも英作文での便利な知識も身につきます。日本語の言い換えをするところも説明されてます!演習問題もあるので暗記したものをアウトプットすることもできます。とにかくこれ買ったら間違いないですよ!

減点されない英作文

少し上級者向けの参考書です。基本を理解したうえで難関大を目指す、もしくは英作文で差をつけたい人におすすめです。文法の細かいところなどが説明されています。巻末には便利な英語表現、フレーズが収録されています。僕はこちらの暗記メインで勉強していました。

どうだったでしょうか?何度か書きましたが、英語の勉強においては音読が1番効果的です。音読を続けているかどうかで最後に大きな差がつくと思ってください。音読によって身につく力は本当に幅広いです。共通テストしか英語を使わない人でも行うべきです。この記事を読んでくださった皆さんには早いうちから毎日少しずつ勉強を重ねてほしいです。言語は触れる時間が長ければ長いほど上達します。また一定期間さぼってしまうと勉強の効果が薄れてしまいます。とにかく毎日少しでいいから勉強することを徹底してください。大学に入ってからも英語は必須ですし、今では就活の際にも重要です。単に受験に受かるためではなく、さらに将来のためだとも思えばモチベーションは上がるのではないでしょうか?皆さんが英語を得意にできるよう応援しています!

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