日本史の勉強方法 ~ゼロから一橋攻略まで~

皆さんこんにちは!篠原塾の卒業生で、現在一橋大学商学部に通う河崎です。

一橋大学といえば、コレだよね!

今日は日本史の勉強法について話していきたいと思います。ゼロから一橋の日本史を攻略する方法を示したので、一橋受験生は特に参考になるかと思います!

まず初めに私の日本史の成績の推移についてお話したいと思います。

日本史の授業では違う教科の内職をしていましたし、家でも日本史の勉強を全くやっていなかったので、学校の定期テストではいつも60点くらいで、高3の初めに受けたセンター模試も67点でした。日本史を本格的に勉強し始めたのが高3の5月くらいで、そこから順調に成績が上がっていき、結果的には河合と駿台の一橋模試では偏差値60オーバー、センター試験では90点を取ることができました。

全く日本史を勉強していない状態から一年もかからずに一橋の日本史を攻略できたので皆さんも一年あれば余裕だと思います。

早速ですが、私はこの順序で勉強を進めていきました。

1.流れ

2.一問一答

3.教科書(+一問一答)

4.過去問(+一問一答、教科書)

どの大学にも共通するのが1、2で、一橋などの記述問題を出題してくる大学は3、4のステップが必要になってきます。

ステップ1ができている人は2から、1と2ができている人は3から と自分のレベルに合わせて参考にするのがいいと思います。

それでは順序別に詳しく見ていきましょう。

1.流れ

日本史をゼロの状態から始めるとしたら絶対にこの流れの勉強は必要です。この『流れの勉強』とは、日本で起こった過去から現在までの出来事をざっと確認する作業のことを言います。この段階では人物や出来事の名前を覚える必要はなく、あくまで過去から現在の流れを把握できれば大丈夫です。

そもそもなぜ流れの勉強が必要なのでしょうか。理由は3つあります。

・後でやる用語暗記がやりやすくなる

用語を試験中に思い出しやすくなる

一橋では因果関係などが問われる

用語暗記がやりやすくなるということなんですが、時代ごとの特徴がわかっていれば用語の暗記が容易になるということは皆さん想像できると思います。例えば明治時代が、江戸時代に代わって、どんどん海外から新しいものを取り入れていった時代だ、とわかっていれば、『鹿鳴館』(西洋化を象徴する建物)などの用語は背景知識が全くないよりかは覚えやすくなります。また時代の特徴と紐づけて覚えることによって、試験中にその用語を思い出しやすくなるといったメリットもあります。いわば流れの勉強とはタンスのようなもので、何段目に何を入れるかなど、段ごとの特徴がわかっていれば、新しいものを買っても収容しやすいですし、ものを取り出すのも時間をかけずに行えます。最後に、一橋は論述問題を出題してくるので出来事の順序や因果関係の理解は必須になってきます。いくら用語をたくさん覚えたとしても点としての知識では全く役に立ちません。時代を線として把握することが論述では重要になってくるので頭に入れておきましょう。

以上の3つの理由から、私は流れの勉強をやることに越したことはないと思います。

それでは、具体的な流れの勉強法を確認していきましょう。

【勉強方法】映像授業を見る→頭の中で確認

流れの勉強では映像授業がおすすめです。参考書でも学習できるのですが、参考書にある細かいコラムなどが気になってなかなか先に進まなかったり、因果関係を誤って解釈してしまったりすることがあります。しかし映像授業では、時間が決まっているのでずるずる勉強時間が伸びてしまうこともないですし、日本史のプロフェッショナルが教えてくれるので解釈を誤ることもありません。なにより他人に教えてもらった方が初学段階では頭に残りやすいです。YouTubeに日本史の授業を上げてくれている人がいるので利用してみてください。できる人は2倍速で学習すると早く進められるのでおすすめです。

映像授業で流れがインプットできたら、その流れを頭の中で思い出すことでアウトプットします。具体的には、講義中に重要だと思ったキーワードをノートに書きだしておいて、その目的や因果関係を口に出して答えるというやり方がおすすめです。例えば身分統制令の復習をする場合には、ノートに身分統制令と書かれていて、それを見て頭の中で「豊臣秀吉が発令した。その結果兵農分離が進み、農民からの年貢収入が得られるようになった。」という感じで思い出します。単語を覚えること目的でやってないので、もしかしたら豊臣秀吉という人物の名前がわからないかもしれません。その場合、豊臣秀吉をとりあえず適当なアルファベットなどで置き換えても大丈夫です。「Aが発令した。・・・」「豊臣○〇が発令した。・・・」など。もし流れが答えられないようであれば、映像の該当箇所を見直しましょう。このアウトプットをしておくことで記憶の定着率がしないのと比べてはるかに変わってくるのでやっておきましょう。お風呂など手を使えないところでもできますよ!

流れの勉強は2か月くらいで終わらせたいです。頑張りましょう。

2.一問一答

流れの勉強が終わったら一問一答を使って用語を暗記していきます。ちなみに私が受験生のときは東進の一問一答を使用してました。どの一問一答集を使用してもいいと思います。

一問一答は難易度の簡単な単語(=頻出単語からやるようにしてください。一周目から全部の単語をやろうとすると量が多いので挫折してしまいますし、一周するのに時間がかかってしまいます。また難単語はあまり出ないのでやっても無駄になってしまう可能性が高いです。(ちなみに東進の一問一答集はレベルが4段階ほどあったんですが、私はレベル2までしかやりませんでした。)したがって、まずは一番簡単なレベルの単語を覚えることに集中しましょう。ある程度覚えられたら一段階ずつレベルを上げていくといいと思います。

3か月くらいで頻出単語を抑えておきたいところです。ここで完璧に覚えておく必要はないのですが(受験期を通して一問一答を使用し続けるため)、集中的に一問一答をやる期間設定が3か月なので本気で取り組みましょう。

3.教科書(+一問一答)

一問一答で頻出単語はある程度答えられるようになったら次は教科書の読み込みに入ります。流れの勉強をやったのに教科書をやる必要はあるのかと疑問に思うかもしれませんが、一橋を受ける人には特に必須な勉強だと思います。理由は2つあります。

流れの復習になる

一橋の論述は教科書から出題される

まず流れの復習になるというのは理解できると思います。復習だけではなく、一回目に理解した流れを、教科書の読み込みによって、さらに掘り下げて理解できるようになります。「あの時の○○はそういうことだったのか!」と新しい発見もできると思います。この流れの復習もとても大切なことなんですが、二つ目の理由の方が一橋受験生にとって大事になってきます。一橋の過去問の解答と教科書を照らし合わせてみれば明らかなのですが、教科書の文言がそのまま解答に用いられています。論述ではどこまで解答すべきかと頭を悩ませる人が多いのですが、教科書以上のことは書かなくて大丈夫だということがここからわかると思います。教科書に書かれている内容同士を繋ぎ合わせて解答を作成することが一橋の日本史を攻略する鍵となりますので、参考書よりも教科書での学習を進めましょう。

やり方は流れの勉強と変わりません。まずは教科書を読んでください。この時に重要だと思う用語(黒太字など)をノートに書きだしておきます。教科書を読み終えた後に、この用語の背景や目的、他の出来事との因果関係など思いつくことすべて頭の中でイメージしてください。イメージができたら該当箇所を読み込んで合っているかを確認します。この段階では教科書の文言まで覚えようとすると大変なので自分の言葉でかみ砕いて解答しても構いません。また、全範囲こなせないと思う人は明治以降の範囲だけをやるというのでも大丈夫です。というのも一橋の論述は大問3つあるのですが、そのうち2つが明治以降の範囲から出題されるからです。明治以降でも十分多いのですが出るので仕方ないですね・・・(笑)。

この勉強は2~3か月で終わらせたいところです。また同時に一問一答で覚えた単語も忘れないように復習しておきましょう。

4.過去問(+一問一答、教科書)

まず初めに一橋の傾向について確認しておきましょう。一橋の日本史は大問3構成で、1では古代から近世まで幅広く出題されます。2、3では先述の通り、明治以降の内容が出題されます。まとめると、

・大問1 古代から近世

大問2 近代(明治以降)~

大問3 近代(明治以降)~

といった感じです。したがって、範囲が限られている2、3から対策していくのが効率的だと考えます。

【勉強方法】過去問を解く→解答確認→教科書で解答箇所を確認、マーカーで印付け

まずは普通に過去問を解いてみましょう。この時注意してほしいのが、一年分通しでやろうとしないということです。大問ごとに分けて、過去にさかのぼる形で解いていってください。同じ大問をまとめてやることで、大問ごとの傾向がつかめるようになります。特に大問2と3は出題範囲が近代以降ということで範囲が狭く、同じような問題が過去に何度も出題されています。解答を確認後、教科書にマーカーを引いてほしい理由として、同じ箇所にマーカーを引くことが何度もあるからです。つまり何度も引かれた箇所は頻出で、絶対に抑えてほしいところなのです。マーカーで引かれている文言は暗記するようにしましょう。模試や本番で使えるかもしれません。

過去問ある分全部こなして、教科書にマーカーをつけていけば圧倒的な実力と自信を手にすることができます!(笑)この勉強方法で捨てようと思っていた社会で他の受験生と差をつけることができました。それほど一橋の日本史は過去問が重要です!がんばってください。覚えた用語も忘れないように一問一答も定期的にやっておきましょうね(^^)

〈まとめ〉

まとめになりますが、日本史をゼロから一橋レベルまで引き上げた方法について、実体験に基づきながら話していきました。

流れ → 一問一答 → 教科書 → 過去問

の順序で勉強しようっていうのが、ざっとしたまとめになります。もちろん時間的に余裕がある人は記述式問題集などを間に挟んでもいいと思います。しかし私の場合、時間がなかったので記述式問題集をやる余裕はありませんでしたし、過去問が最強の問題集でした。これが最低限の勉強で、かつ効率的に点数を取る(一橋に特化?)方法だと信じています。

大切なのは目的意識を持って勉強することだと思います。私がなぜ教科書を重視した勉強法をしていたのかというと一橋の入試で論述が問われるとわかっていたからです。なんでこの勉強をやっているのか今一度確認してみてください。答えられるようなら正しいだろうと思います。長くなりましたがここまで読んでくださりありがとうございました。

最後に……

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